イギリスの裁判所における新型コロナ感染症対応
アメリカの州裁判所の対応をお知らせしたところですが、イギリスの裁判所でも今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて対応策をホームページ上で公表しています。
「これまでに例のない公衆衛生の危機の間であっても、私たちの裁判所が正義を行使することは重要である」として、裁判所、職員、利用者のリスクを軽減する取り組みを進めつつ、メールや電話でのコミュニケーションやビデオ会議によるオンライン審理の調整を進めているようです。
3月23日に公表された、Lord Chief Justiceからのメッセージ”Review of court arrangements due to COVID-19, message from the Lord Chief Justice“によると、現時点では安全の確保がされていないということから、陪審員による審理は中止されていますが、刑事事件については設備が整っていればオンラインでのヒアリングを行うこと、民事や家事事件についても、原則的にはオンラインでのヒアリングを行う方向で調整が進められているようです。
(文責:渡邊真由)