ニュージャージー州裁判所のビデオから学ぶ、リモート裁判のヒント
今回のコロナの感染拡大を受けて、アメリカの各州裁判所では様々な取組みがなされていましたが、ODRの利用拡大に積極的だった州の一つがニュージャージー州です。
4月28日には”The work of the courts contines“と題したビデオを公開し、パンデミックの間でも裁判所は運営を続けているというメッセージを届けています。
そして、8月にはリモート裁判（電話及びビデオ会議システムを利用）に参加するにあたってのヒントをビデオで公開しています。
３分ほどの短いビデオですが、初めてビデオ会議を利用する人の不安や疑問に答える内容になっています。例えば、日時や使用するデバイスの確認をすることなど、基本的なところから始まり、静かな環境を選ぶこと、背景に個人を特定する情報が映り込まないようにすること、照明の使用など、ビデオ会議に参加するにあたっての注意事項や、発言をする度に名乗ることを推奨するなど、オンライン会議の進行を円滑にするためのヒントが多数盛り込まれています。
リモート裁判に限らず、オンライン会議全般に言えることも多く、このビデオを見れば、ビデオ会議の利用に慣れていない人でも、安心して参加することができそうです。利用者の不安や疑問を払拭し、いかに情報をわかりやすく伝えることができるか、今後のODR普及に向けた鍵となりそうです。
参照：https://njcourts.gov/
（文責：渡邊真由）
