ODR活性化検討会「ODR活性化に向けた取りまとめ」
令和元年6月21日に閣議決定された成長戦略フォローアップで「紛争の多様化に対応した我が国のビジネス環境整備として、オンラインでの紛争解決(ODR)など、IT・AIを活用した裁判外紛争解決手続等の民事紛争解決の利用拡充・機能強化に関する検討を行い、基本方針について本年度中に結論を得る」とされたことを受けて、2019年9月にODR活性化検討会が設置されました。その後、9月から計7回の会議が開催され、2020年3月末には「ODR活性化に向けた取りまとめ」と題するレポートが公表されました。
同レポートでは、検討会の設置に至る経緯について説明がなされたのち、検討会での議論について、「ODRやIT・AI活用のニーズ等について」、「ODR活性化に向けた取組の方向性」、「ODR活性化に向けた推進策と環境整備」といった観点からの報告がなされています。
そして、結びとして「民事裁判手続の IT 化の実 現に向けた取組と並行しつつ、ODR を始めとする IT・AI を活用した裁判外の紛争解決手続の活性化に向けた取組も力強く推し進められることで、我が国の民事紛争解決システム全体の利便性が一層向上し、利用者の権利利益が適正、迅速、実効的に実現される、真に国民に身近で利用しやすく、その期待と信頼に応えうる司法制度が確立することを強く期待する」とまとめています。
詳細については以下のリンクからご覧いただけます。
ODR活性化検討会:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/odrkasseika/
「ODR活性化に向けた取りまとめ」:https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/odrkasseika/pdf/report.pdf
(文責:渡邊真由)